大自然の小さなやまめ小屋

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<<   作成日時 : 2009/12/23 15:37   >>

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12月20日(雪)
岩手山・・・・。 その自然の厳しさに・・・・・・・。







昨日、岩神山山行中に携帯電話に着信音。


ポケットから取り出した携帯を開くとN師匠からの電話です。


ハーイ! ご苦労様で〜す!っと電話にでてみると、なにやら延期になってた岩手山に明日登れる? っとの連絡です。



 そう書いてもこのブログを読んでる方にはなんの事なのか解らないですよね。



訳を話せば・・・・。





と〜〜〜っても、短い簡単な話なので、ちゃんと説明しますと・・・。(笑!





今月(12月初旬)に岩手山に登った登山者の方から岩手山八合目避難小屋の扉が外れて開閉しませんよ。 っと、ご親切にご連絡をして下さった方がいまして、仲間の方が確認に登ったところ、連絡通り、扉が外れて開かなくなっていたのでそれを直しに登りましょう!って事なんですが・・・・・。




N師匠に明日の集合時間を聞いたところ、6時岩手山登山口の馬返し駐車場に集合!



しかも明日の装備は完全冬山仕様にて来てください・・・・。 



しかし・・・。 しかし・・・。



実は今日、19日は岩神山に登った後、夕方から 「山トピ忘年会」 の日なんです。



N師匠に今晩、飲み会があるので集合時間までに行けなかった時は、私を待たずに先に登っててください。 っと、一応、登る意志を伝えたんだけど・・・・。






ほんとうに! 山トピ忘年会で飲んだ翌日に 岩手山 に登れるの???





しかも、しかも、タップリと雪が積った冬の岩手山に! 



もともとお酒大好き人間の私はセーブ(お酒の量を調整)しながら飲むと言う高等技術を持ち合わせていないのです。

 


飲むときは飲む! がモットーなんですけど。




かなり不安要素がありますが、どうなることやら?





そしてその日の夜、19時から総勢16名もの仲間が集まり大忘年会が始まりました。



なんや、かんやとこのメンバーと飲むと盛り上がるのは当然のことと言えば当然の事で、一次会が終り、二次会のカラオケに突入!



楽しい時間は アッ! っという間に過ぎていき、気付くと日付が変った午前1時・・・・・。 






Σ( ̄□ ̄|||) あと5時間後には馬返し登山口に行かなければ・・・・・。





幸いにも帰りをzermattさんに家まで送ってもらい、家に着いたのが1時30分頃、そこから目覚ましを5時にセットして速攻布団へと潜り込みます。


すでに、ヘロヘロに酔っ払ってたせいもあり、すぐに寝付く事ができたのですが・・・。




当然の事ながら容赦なく鳴り響く目覚まし音! 




はっ! 目覚めて無意識のうちに目覚まし時計を手に取り音を止めてしまったのが最後。 






またまた、深い眠りの中へ・・・・・・。 





そして、次に目覚めたのが2時間後の・・・・・・・ 7時。








あじゃ〜〜! ち・ち・・遅刻じゃ〜〜〜〜! Σ( ̄□ ̄|||)








慌てて車に乗り込み走り出します。   





そこにナイスなタイミングでN師匠からの電話が鳴り、出てみると。



私以外の会の方は6時20分に馬返しから登り始めたとの事。 N師匠は朝、馬返しまで行ったのですが、前日に腰を痛めてしまったようで今日の山行は辞退したとの事でした。



なので今、登ってる方は4名とのことで大分遅れてしまってるけど私は先発隊を追い一人で登る事になりました。



馬返し登山口に着いて準備を済まし、歩き始めたのが8時を過ぎた頃。 先発隊から約1時間40分以上遅れてのスタートです。



駐車場にも登山道にもたっぷり過ぎるほどの雪が積ってます。



0.5合目のブナ分岐に着き、先発隊のYさんを無線で呼んでみたところ、いま丁度4.5合目付近を登っているが、雪が深くてラッセルが大変だとのお話し。



私は昨夜の深酒と寝不足のお陰で中々ペースが上がりません、しかも先発隊のトレースが有るとはいえかなり雪深い登山道を一人、必死に登って行きます。










画像










1合目をクリアし、2合目に到着。



ドンヨリとした曇り空からは次々と新しい雪が降り注いできますが、風がそれほど無かったのが幸いでした。






画像








今日は登り始めからアイゼンを装着し、Wストックで登っています。


念のため、スノーシューとピッケルはザックに括り付けていますが、それが今日は思いのほかとても重く感じました。 



そして、2.5合目から先発隊のトレースを追って、旧道を登ります。






画像






3合目をクリアし、林の中を抜けて4合目へ。


樹林帯を抜けて旧道の岩床地帯に来るとさすがに風が強く感じられてきた。


雪も相変わらず降り続いています。


しかも、しかも、思ってた以上に雪が深い。(>_<)


トレースが有るとはいえ、ところ、どころ膝上までヌポッ!っと埋まり、埋まった足を引きずり上げながら登ります。






画像







標高を上げるに連れてドンドン深くなる雪。


5合目手前では風のせいでトレースも消えてる場所も多くなって来ちゃいました。 


深雪と岩場の区別が付かずアイゼンを付けた足を慎重に運びます。


やっとの思いで5合目着。







画像








しかし・・・・。




しかーし・・・・。




本当に大変だったのはここから先の事でした。(>_<)






昨夜の飲酒で一向にペースが上がらない体を引きずる様に登って行きます。



そしてなんとか、6合目に到着。





画像








ハッキリ言って5合目から上は雪の深さも気温も何から何まで別世界です。






画像







そして、6合目の大蔵岩を過ぎると。



完全に先発隊のトレースが消えています。 



風で吹き晒された斜面は深雪なのか? 氷路なのかさえも解らない状態でした。



これは経験の浅い私一人で登れる状態では無いことを直感しました。



先発隊はすでに7合目を過ぎて非難小屋へ到着している事でしょう。 そこで問題なのが実は6合目付近と8合目との間は無線の電波が届き難い位置関係に有る場所なのです。



そこで、N師匠を無線で呼んでみると、すぐに応答がありました。


続いて同じ山岳会のUさんとも無線が繋がりました。


正直、気持ち的にとても救われました。


岩手山の6合目の上でひとりぼっちだった自分が無線という機械のおかげで三人と同時に繋がることが出来たのですから。


そしてN師匠にすぐさま8合目のYさんに無線を飛ばしもらい、私の現在の状況を説明してもらいました。


不思議ですが8合目のYさんと6合目の私は無線が通じ無いのですが、自宅にいるN師匠と8合目のYさんは通じるんです。


トライアングル交信にて無事に連絡が付き。


N師匠、Yさん、Uさん、3人に私の状況を解ってもらえただけで、もう一人じゃないぞ!っと、ほんと勇気付けられました。



そして、Yさんからの伝言は 絶対、無理はするな! っとの事をN師匠から伝えられました。



それでも確かにトレースは完全に消えて無くなっていますが、視界はホワイトアウトでは無いので少しづつ7合目を目指し登る事にします。



それにしても恐ろしく雪深いです。胸を突く雪深さです。 



太ももから股間付近まで簡単に埋まるラッセルから、いきなりアイゼンの先が氷に突き刺さる感覚を捉えます。






うぅぅぅ〜〜。 岩手山。。 





恐るべし! 





木が無ければ何処からが雪で何処からが空なのか?まぁ〜〜ったく、解りません! 









画像













必死にもがきながら登ります。


しかし、どんなにもがいても中々、前には進みません。


あと少し、あと少し。。


もう少しだけ。
 











ここから先は、写真を撮る余裕など全くありませんでした。


ほんとうに、必死です。


そして、5合目を過ぎてから2時間以上も経ったとき、やっと見えたのが20〜30M先に立ってる7合目の看板。


ほんとうに嬉しかった。


でも、でも、そのたった20〜30Mの距離を詰めることが出来ないんです。(涙。


深雪に足を取られ、まったく進みません。


そこでアイゼンからスノーシューに履き替える事にしますが、今度はアイゼンの紐がなかなか、外れない。(汗!


気温はマイナス12℃以下。(後から聞いたところ小屋の中でマイナス12℃だったそうです。)


深雪の中で一人悪戦苦闘してると、前方から・・・。








オォーーーィ!









っと、私を呼ぶ声。



声の方向に顔を上げるとそこには先発隊4人の姿がありました。



小屋での修復作業を終えて下山して来たんです。



私はこの日、4時間以上もの時間をかけても7合目にたどり着く事さえ出来なかった。(涙。



遅刻したうえ、小屋までもたどり着けないとは・・・・・。 



一体、何をしに登って来たんでしょ? 



それでも、先発の4人の方から労いの言葉をもらっちゃって・・・・。



っと、言うことで、今回の岩手山は7合目少し手前にて。








撃沈です!








それから合流した皆さんと一緒に下山開始です。


正直、ラッセルで重労働した足は想像以上に体力を消耗していて思うように足を運ぶことが出来ません。


こんなに辛い下山は始めてでした。


考えてみればまだお昼ごはんも食べて無かった事に気付き、慌てて行動食を口に入れます。


そして、徐々に標高を下げて行き。


無事下山完了。







画像









今回の岩手山は正直。


























まいった。まいった。(>_<)











今日の山行目的では全くの役たたずだったけど、岩手山の大自然の厳しさの中、無事に下山できて。























よかった。よかった。






岩手山 恐るべし!




(今回の小屋の状況は後日、岩手県山岳協会ホームページにて掲載致します。興味のある方は是非ご覧ください。)





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コメント(28件)

内 容 ニックネーム/日時
うっは〜すごすぎです@@
突進するやまめさんは素敵ですが、
一線を越えず無事帰還されたのはなによりです

わたしは今日は待機しておりました
でらり
URL
2009/12/23 17:44
さすが、岩手山 \(◎o◎)/!
やまめさんでも、てこずることがあるんですね

一般人はこうやって遭難するんですか (^^ゞ
良い子は、お天気の良い時に登りましょう

あれ!
山岳会の時って、最近寝坊続いていませんか?
Makinobayashi
URL
2009/12/23 17:50
いやぁ、いやぁ〜、大変でしたね。 
片足を上げ、膝で雪を固めて進むので、なかなか前に進みません。 しかし、後ろを観ると自分のトレースすら薄っすらとシカ残っていない、立木だけが頼りなのに、みんな同じに見える、単独登山で、どうしよう〜〜っていう経験が2度、あります。 もう退却しか手がありませんよね。 

やまめさん、良かった!! 仲間が無線でつながっていることは、本当に助けられますよね。 下りてくる仲間を発見した時、ホッとした嬉しさがありますよね。 無事に下山できて、良かった、良かった(パチパチ)。
オシラどん。
2009/12/23 20:04
やまめさん 凄いです!
しかも呑んだ次の日に〜。。。
遅刻しても、ちゃんと行く所が凄い^^;
さすが岩手山 もうこんなに雪あるんですね
無事に下山されて 何よりです〜
隊長
2009/12/23 20:28
冬山って感じがして、そんな岩手山がすごく好きです(^ー^)

緊急時は、呼んで下さい。優先的に駆けつけますよ(^○^)
山小僧!
2009/12/23 20:30
ヒェ〜!!
先発隊から労りの言葉をかけられて
涙が出そうになりませんでしたか〜(笑
私なら途中で速攻リタイアです。

>一体何をしに登ってきたんでしょう

   貴重な体験をするために...と
   後付けで考えるようにして下さい(笑  
   でないと辛すぎますよね

でも無事に生還出来て何よりですよ
桜子
URL
2009/12/23 21:24
無事で何よりでした。冬山は無理をしないのが一番です。
深雪のラッセルは本当に重労働。
腰ぐらいの雪だと足が上がらないので、
見えているのに行き着かない経験あります。
スキーじゃなきゃ無理ですよね。
今回、やまめさんは雪とたわむれるために登られたのでしょう。
こんな深雪の中、小屋のメンテに登山される山岳会の方々に頭が下がります。
ありがとうございます。
体調が悪いのに修理に参加しようとがんばったやまめさんもありがとうございます。
やけいしのにぁ
2009/12/23 22:48
記事、見ただけで疲れました。
無事帰還されてなによりです。

でも、ホントに登ったんですね。
私はこの日はさすがに寝てました・・・
zermatt
2009/12/24 10:25
こんにちは!
岩手山、お疲れさまでした!よく二日酔いの状態で行かれましたよね(汗!
寝坊した時点で私ならもう行かない(笑
登山記事200件目にふさわしい、荒行でしたね。
まずは無事に帰還されて何よりです!
yuzzy
2009/12/24 11:04
こんにちは!
本当に無事で良かったですね。
さすが岩手最高峰、半端じゃないですね。
それでも、七合目付近まで登られたのはさすがです。
これでまた一歩、登山上級者へ近づいたのでは!

私は今、大掃除ヶ岳に登山中です(笑)
ミツガシワ
2009/12/24 11:15
でらりさん
こんにちは!
この日の岩手山は手強かったですよ!
あの自然環境の厳しさはさすが岩手山っと言う感じでした。
なんとか小屋まで辿り着きたかったんですが私の体力の限界と力不足でした。(≧3≦)/
やまめ
2009/12/24 12:07
makinobayashiさん
こんにちは!

はい! 何も変わらずに登れば確実に遭難します。
山の天気は変わりやすいですね、その場の冷静な状況判断が生死の分かれ目だと今回の経験でつくづく感じました。 

でも、仲間って本当にありがたいものです。(^0^)v
やまめ
2009/12/24 12:12
オシラどんさん
こんにちは!
いやぁ〜、本当に雪深かったです。(超汗!
今までのラッセル経験の中で最大級の雪深さでした。 深いと思えば岩だったり、氷だったりと雪の下がどんな場所なのか、全く分からず、一歩、一歩、探りながらの登りでしたよ。

無線が繋がった時は本当に有り難かったです♪
やまめ
2009/12/24 12:17
隊長さん
こんにちは!
本当に大変でしたよ。(笑!
お酒もたくさん飲みたいし・・・。
山にも登りたいし・・・・。(爆!

今回の岩手山は本当に良い経験でした。(^0^)v
やまめ
2009/12/24 12:32
山小僧!さん
こんにちは!

おぉーー!(^0^)v それは心強い♪
万が一、何かあったときは真っ先に山小僧!さんに連絡します。

例の件、もう少しお待ち下さいね♪
やまめ
2009/12/24 12:35
桜子さん
こんにちは!
労いの言葉をかけられた時は、うれしいのと同時に、なんか情けなくって・・・。
せめて小屋までは辿り着きたかったな〜。

でも、本当に貴重な体験でしたよ! 次は絶対小屋に辿り着きますよ!
やまめ
2009/12/24 12:38
やけいしのにゃさん
こんにちは!
冬の山はほんと、危険がいっぱいですね! でも、その反面感動もいっぱい。♪
足を運んだ人にしか解らない世界かもしれませんね。

重労働は大変だけど、ラッセル!ラッセル!実は楽しかったりしてね!(笑!
でも、一人は本当にきつかったです。
やまめ
2009/12/24 12:43
zermattさん
こんにちは!
なんとか、かんとか登って来ましたよ。
でも、体が重いこと、重いこと・・・。(汗!

この時の体調を思えば頑張った方かもしれませんね。
やまめ
2009/12/24 12:46
yuzzyさん
こんにちは!
ほんとだ! 登山記録200回目ですね。

山歩きこれから、まだまだ続きそうです。(笑!
また、ご一緒しましょうね♪ (≧3≦)/ ・・・・・・→ 岩手山行く?(爆!
やまめ
2009/12/24 12:50
ミツガシワさん
こんにちは!

あはは、私はいつまでも「初心忘れるべからず!」 
ずっ〜〜っと、初心者のままで良いですよ♪  でも、ほんと大雪が降った後の岩手山なんて・・・、なかなか経験出来ないですね。そう言う意味では私は幸せ者なのかな?(^^?
やまめ
2009/12/24 12:54
おばんです。

感動しました。凄い。憧れます。自分には辿り着けない世界に。

感動しました。本当の山屋様の凄さよ。

楽しみに更新をby樽。
たる
2009/12/24 21:53
たるさん
こんにちは!
晴天時であれば綺麗な青空と白銀の世界が広がるのでしょうが、この日の天気はちょっと残念な天気でした。 でも風が弱かっただけホワイトアウトにならず何とか7合目付近まで登れたって感じです。

私は別として、山小屋を守ってる山屋の方々の気合いと体力は本当に凄いと私も思いました。(驚!
やまめ
2009/12/25 09:28
こんにちは。
雪山は恐いですね…
登り慣れててもやっぱ油断大敵ですね(>_<)
ホントにご無事でよかったです。
ぱぴらら
2009/12/25 14:51
ぱぴららさん
こんにちは!
同じ山でも、夏と冬ではその山容は大きく変わるものですね。
お山が持ってる不思議な魅力に取り付かれてしまった人も沢山いると思います。私もその一人ですけどね!(笑!  安全第一!で楽しみたいものですね。♪(^0^)v
やまめ
2009/12/26 15:36
うーわ! やっぱり岩手山ともなると冬山のレベルも数段上ですね!
とてもじゃないけれど、私が冬に足を踏み入れられるような場所ではないっすね〜。恐ろしい…。
無事に下山されてなによりでした〜。あまり無理はしないでくださいね〜。
ちゃってぃ
URL
2009/12/27 00:27
何処を見ても白銀の世界!といえば聞こえはいいですが
実際は壮絶な戦いだったのですね。
ご飯を食べるのも忘れて、さぞかしお疲れになったことでしょう。
次回はたんまり食べてから登ってくださいね
ミュウ
2009/12/27 10:18
ちゃってぃさん
こんにちは!
冬の岩手山、恐るべしですよ。(汗!
まだ、天気が良ければ良いんでしょうけど、この日は雪が降った翌日だったのでラッセルが大変でした。(大汗!
ほんと、冬山は安全第一で楽しみたいですね♪
やまめ
2009/12/28 13:04
ミュウさん
こんにちは!
この日は翌日?の忘年会で二日酔い気味だったのと、寝不足が効きました。(汗!
一応、朝食は摂って登ったんですが、それ以上に体力の消耗が激しかったようです。

白銀の世界はキラキラしててとても綺麗な所なのですが、それ以上に厳しい場所でもありますね。
やまめ
2009/12/28 13:09

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